はじめまして。「ととのう50」を書いています。53歳です。
最初に、いちばん大事な自己紹介をしますね。
私、髪がありません。
正確に言うと、30代から円形脱毛症と付き合っていて、40代後半に、全部抜けました。頭髪も、眉毛も、まつ毛も、ぜんぶ。
今はウィッグを被って、週に何度もホットヨガで汗を流しています。「ウィッグでホットヨガって、暑くないんですか?」——はい、暑いです🤣 でもね、これがまた、楽しいんですよ。
この記事は、そんな私がどん底から「髪がなくても、私は私」と思えるようになるまでの12年間の話です。テクニックの話はひとつも出てきません。でも、もしあなたが今、鏡を見るのがつらいなら——5分だけ、お付き合いください🌿
始まりは、10円玉ひとつ
30代のある日、美容師さんが言いにくそうに教えてくれました。
「後ろに、ちょっと薄いところがありますね」
10円ハゲでした。当時の私は毎日に追われて、自分のことなんていつも後回し。「そのうち治るでしょ」と放っておいたら、10円玉は500円玉になり、隣に新しい仲間を連れてきて——気づけば、円形は私の「日常」になっていました。
それでも私は「気のせい」にしていました。人間、いちばん見たくないものは、いちばん近くの鏡の中にあるんですよね。
40代後半、全部抜けた朝
ある時期から、抜け方が変わりました。
朝、枕を見るのが怖い。シャンプーのたびに、排水口に黒い塊。ドライヤーの風で、ハラハラと落ちていく。
引き金になった出来事を、ここに全部は書けません。
書ける日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。ただ、心が「もう無理」と言った日に、髪が、抜けました。
体は、正直です。
そして最後は、眉毛とまつ毛まで抜けました。
眉毛とまつ毛がないと、顔って本当に「のっぺり」するんです。鏡の中にいるのが、自分じゃない誰かみたいで。「もう、女として終わったかも」って、本気で思いました。
外に出るのが怖くなりました。風の強い日は、もっと怖い。友達の結婚式の集合写真、後ろの端っこで、ちょっと俯いて写っている私がいます。
……と、ここまで読んで重たくなった方、ご安心ください。この話、ちゃんと浮上します🌷
皮膚科の先生の、忘れられない一言
転機のひとつ目は、皮膚科の診察室でした。
それまでの私は、「いい」と言われたシャンプーも育毛剤も全部試して、マッサージ業界と育毛業界の経済を、国民のひとりとして立派に支えていました。それで生えるなら、私はとっくにラプンツェルです。
ボロボロになってやっとたどり着いた皮膚科で、先生はこう言いました。
「これは病気です。あなたのせいじゃない。シャンプーのせいでも、年齢のせいでもありません」
診察室で、泣きました。
ずっと「私のストレス管理が下手だから」「私が弱いから」って、自分を責めていたんです。病気なら、治療すればいい。責める相手は、もういない。この日から、私の回復は始まった気がします。
同じ悩みで検索を続けているあなたに、まずこれだけ言わせてください。円形の脱毛斑・短期間の大量の抜け毛は、セルフケアより先に皮膚科です。あなたのせいじゃ、ありません。
ウィッグを被って、ホットヨガへ
転機のふたつ目は、勢いで申し込んだホットヨガの体験レッスンでした。
正直、最初は「汗をかいたらウィッグがどうなるか」で頭がいっぱいで、ポーズどころじゃありませんでした。一度、ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)でウィッグがズレた時の絶望は、今でも忘れません。いや、犬のポーズで人間の尊厳が試されると思わないじゃないですか。🤣
でも、通い続けました。かれこれ6年、ヨガ自体は12年になります。
理由は単純で、レッスンの60分だけは、髪のことを忘れられたから。汗をかいて、呼吸に集中して、終わったあとの「ととのった〜」という感覚。あの60分が、当時の私の命綱でした。
朝5分の呼吸が、教えてくれたこと
ヨガで髪は生えません。これはハッキリ言っておきます(生えるって言うブログがあったら、そっと閉じてくださいね)。
私の髪が少しずつ戻り始めたのは、皮膚科の治療+時間+ストレスケアの合わせ技です。ヨガが担当したのは、最後の「ストレスケア」の部分。
毎朝5分、4秒吸って8秒吐く。それだけの習慣が、私の自律神経の暴走を少しずつ鎮めてくれました。数字で言うと、こうです。
- 夜中に目が覚める回数:週5回 → 週1回
- 理由もなく涙が出る日:しょっちゅう → たまに
- 鏡の前で泣く時間:毎日 → 思い出せないくらい前
最後のひとつが、いちばん大きな変化でした。
今の私——円形君と同棲中
今も、完治はしていません。髪は少しずつ生えてきましたが、円形君(円形脱毛症のことです)とは、まだ同棲中。眉毛はアートメイクにしました。これが大正解で、朝起きた瞬間から眉がある人生、最高です🌷
でも、いちばん変わったのは髪じゃなくて、心のほうでした。
髪がなくても、私は私。
12年かかって、やっと心からそう思えるようになりました。ウィッグはコンプレックスを隠す道具じゃなくて、今日の私を楽しむための、お気に入りの帽子みたいなものです。
「ととのう50」で届けたいこと
このブログでは、12年の実体験をもとに、50代の体と心が「ふっと軽くなる」習慣を書いています。約束は3つです。
- 効かなかったものは「効かなかった」と書く(私はラプンツェルになれませんでしたので)
- 医学の出番とセルフケアの出番を、ちゃんと分ける
- 完璧を求めない。3日サボっても大丈夫。私もサボります🌿
最後に——鏡の前のあなたへ
もしあなたが今、排水口を見ないふりをしていたり、写真の後ろの端っこで俯いていたりするなら。
大丈夫。ちゃんと、戻ってこられますよ。
私より深い悩みの方も、まだ入り口の方もいると思います。ご自身に合わない言葉は、スルーしてくださいね🍃 でも、これだけは受け取ってほしいんです。
あなたのせいじゃない。そして、ひとりじゃない。
今日も、鏡の中のあなたに「おつかれさま」を言ってあげてください。
あなたの50代が、いちばん豊かになりますように🌷
「ととのう50」より
▼ 体のケアの話は、こちらから


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